TEL. 0495-24-8821FAX. 0495-21-7640
〒367-0031 埼玉県本庄市北堀810番地
骨盤の臓器が腟から脱出する状態を‘骨盤臓器脱’といいます。 脱出する臓器によって 子宮脱 膀胱瘤 直腸瘤 小腸瘤 尿道瘤 膣断端脱(子宮摘出後の方) といわれています。 |
外陰部の違和感 ・膣から何かピンポン球のようなものが出ている ・入浴時に手に何かが触れる ・股の間に何かが挟まっているような気がする などから始まります。 脱出した膣壁が下着に擦れての出血、痛みによる歩行困難、排尿困難、尿閉、両側水腎症、急性腎不全をきたす場合もあります。 |
(1)問診 ・出産歴、手術歴、婦人科疾患の有無(子宮摘出術既往の有無) ・便秘の有無 ・骨盤臓器脱の起こる状況(何時、どのような時に、どれくらいなど) |
(2)検尿 |
(3)超音波検査 |
(4)膀胱造影(チェーンCG) 透視室にてレントゲンを用いて行う検査です。外尿道口より、カテーテルとチェーンを膀胱内に挿入し、造影剤を注入します。その後、立位の正面と側面でレントゲン写真を撮影し膀胱が、臥位と立位、腹圧(+)と(−)がどの位置にいるかを確認します。 |
(5)MRI 症例によって、必要があれば行います。 |
(1)骨盤底筋運動、生活指導 症状が軽度の場合は、手術ではなくこれらの方法で対応できます。 |
(2)ペッサリー挿入 ペッサリーというリング状の器具を膣に挿入して子宮を支持する治療法です。(当院では産婦人科でペッサリーを挿入してもらっています)しかし、ペッサリーの大きさが合わずにすぐ外れるもしくはきつくて痛いとの不快症状を訴えられる患者さんもいます。また、ペッサリーは異物なので留置により膣に炎症を来たし、膣壁のびらんなどがおこる場合もありますので、当院ではペッサリー治療を主な治療としてではなく、根治術までの一時的な症状改善目的で行う場合が多いです。 |
(3)手術療法(※この治療は当院では行っておりません。) 根本的な治療は外科手術によって膣ハンモックを修復することと考えます。 これまでの手術 子宮脱 子宮を摘出(子宮自体に問題が無い場合でも)し、残った膣の上端部(膣円蓋)を靱帯などの組織に固定して引き上げる手術 膀胱瘤 弱くなった膣の前壁を縫縮する手術 しかし、脆弱な組織を用いて再建することから再発率が高い(30%以上)ことが問題となっていました。また、前後の膣壁を縫い縮める結果膣が狭くなったり浅くなったりして、性交に支障をきたすといった問題点もあり、術後のQOLが保たれない結果となっていました。 最新の手術 メッシュを用いる低侵襲手術―Tension-free vaginal mesh (TVM)手術― |
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