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泌尿器の病気
(尿路結石)


尿路結石とは

血液が腎臓できれいに浄化され、そのいらなくなったものを余計な水分と一緒に排泄されたものが尿です。腎臓で排泄された尿は、尿管を通り膀胱に貯まり、1日数回尿道から体外に排泄されます。その途中(特に腎臓)で、身体に不要になった物質が結晶化して大きくなったものが腎結石です。小さい結石は腎臓にあっても症状を呈することが少ないのですが、それが尿管に落ちて詰まると激痛を生じます。これが尿管結石です。

具体的には、側腹部痛(脇腹の痛み)、下腹部痛、頻尿症状が出ます。結石は、通常、経過を診ているうちに、自然に尿に排石されていきますが、それが出なかった場合は治療を必要とします。長期間放置すると痛みは無くなってきますが、腎臓に負担をかけて、腎機能を低下させるおそれが有ります。

尿路結石は決して稀な病気ではなく、日本人のうち20人に1人は一生のうちに一度はかかるといわれており、年々増加の傾向に有ります。

検査

まずは検尿、腹部超音波検査、単純レントゲン検査などで尿管結石の診断をつけます。結石が小さかったり、レントゲンに写りにくいものの場合などは、経静脈的腎盂尿管造影やCTを撮ることもあります。

治療

まず、自然排石可能かどうかの判断をします。一般的には5mm以下のものは自然排石が望まれますが、場所や状態によって違います。
内服治療
自然排石が可能と判断された方には飲み薬の治療をします。主に尿管の痙攣をとり、痛みを取ると同時に排石を促します。
外科的治療
(1)体外衝撃波破砕装置(ESWL)
身体の中にある結石に、身体の外から衝撃波を当てることにより粉砕する装置です。外来通院可能で多くの場合、第一選択になります。
(2)経尿道的尿管結石砕石術(TUL)
細い内視鏡を、尿道・膀胱を経由し尿管に挿入します。そこでカメラを通して見える結石をレーザーなどで破砕します。麻酔が必要となり、約1週間の入院で行えます。皮膚を切るわけでは無いので一般的には治療の翌日から歩行可能です。尿管の結石が適応になります。

本手術手技のメリットとデメリット
メリット
一度の手術で解決できる可能性が高い。
身体に傷がつかない。
麻酔をかけるので痛みをほとんど感じない。
デメリット
入院する必要がある。(2泊3日〜)
麻酔をかける必要がある。
大きさに制限がある(約2cmまで)
個々の患者さんの結石の場所、大きさ、全身状態によって治療法は変わってきます。まずご相談ください。
*全ての腎結石が治療の対象になるわけではありません。診察、検査の上、よりよい治療法を提案させていただきます。

治療後

いずれの方法で結石の治療をしても、約半分の方には再発が認められます。結石が出来にくくする内服薬を継続していただいたり、定期的に超音波やレントゲンで、結石の有無を確認していきます。


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医療法人桂水会 岡病院


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